高雄トラベルネット

台湾で最も歴史と社会的信頼性のある建築師雑誌が主催した「台湾建築奨」入賞リストが発表され、寿山動物園と高雄ポップミュージックセンターが好成績を残しました。陳其邁市長は、高雄の建築と環境の対話を評価いただき、感謝すると語ったうえで、動物の生活に影響を与えない動物に優しい動線は、来場者にも新たな経験を提供しているとしました。
観光局の高閔琳局長は、高雄市では動物への福祉に尽力しており、老朽化した寿山動物園を「新動物園運動」をテーマにリニューアルし、「動物の自由の地」、「親子向けレジャースポット」、「バリアフリーの空中回廊」の三つを設計の重点にしたと語りました。二つの獣舎の窓を開放し、寿山の造景に呼応する山をモチーフにした小屋を作り、風や光が通りながらも動物達が雨風をしのげる空間をデザインしました。さらにバリアフリーの空中回廊が動物たちの新たな家である山形ハウスを繋いでいます。巧みな設計は園内を巡る回路であるだけでなく、便利な観覧経路で、これまで平面から見ていた動物園を立体的に楽しめるようになりました。空中回廊の下方四か所に設けられた通路では、動物により近づくことができます。このほか、チンパンジーも古い檻から開放的で快適な新しい檻に移りました。この檻は光室コーヒー館として、来園者が命の教育を考えられる場になっており、注目箇所の一つです。
高閔琳局長は人文思想と高雄のモチーフを取り入れた設計で、人類と動物に気付きを与え、より豊かな繋がりと体験の扉を開いて下さったと邱文傑建築士に感謝の意を述べました。リニューアル後の動物園は、獣医公会や建築士公会また自然生態学者からも認められ、全体的な空間デザインや工程が評価された結果、第22回「公共工程金質奨」、2023年「都市工程品質金質奨」を獲得しました。そして239件の参加作品の中から「台湾建築奨」大賞に選ばれました。「台湾建築奨」審査員は、空中回廊からは開放的な視野で動物園を楽しむことができ、回廊から下りると動物達に囲まれながらも、動物達の生活は邪魔をしていない感覚に包まれたと評価しました。邱文傑建築士は、ただ美しいだけの建築ではなく、公共的な活動というものを掘り下げて考え、人間と動物の関係をより縮める場所という理念のもと設計を行いました。
また優れた文明都市には、必ず子ども達が大好きな動物園があるものだとした上で、陳市長が就任後、間もなく、「高雄に子どもにも大人にも愛される動物園を作りたい」と話されていたことを挙げました。」；邱氏は高雄市民のために仕事ができ、また成績を残すことが出来て光栄だ。建築士の専門性を発揮でき、市民生活の充実に役に立てたことを、高雄市に感謝していると語りました。
現在、寿山動物園ではオンラインでのチケットまたは動物園現地でチケットを購入のうえ、入場頂いています。12月末までは入園料半額のキャンペーンも実施しています。駐車場は数に限りがあるため、ＭＲＴ「塩埕埔駅」またはライトレール「文武聖殿駅」で下車し、56号バスに乗り換えてご来園下さい。寿山動物園では、動物を愛し育てる仲間を募集しています。寿山動物園の公式Facebook、Instagramをフォローして、動物たちの癒しの日常をチェックしましょう。