高雄トラベルネット

高雄市は積極的にLGBTQ+フレンドリー政策を打ち出しており、全国に先駆けて「パートナー注記」を実施したほか、全国最大規模のレインボーアートを有し、ジェンダー平等オフィスを設置するなど、ジェンダー平等の実現に取り組んでいます。観光局の高閔琳局長は、ジェンダー平等な旅行環境を整備するため、高雄市観光局「高雄トラベルネット」内に「LGBTQ+フレンドリー特設ページ」を設け、11月に高雄で開催する高雄プライドパレードまでに宿泊施設のLGBTQ+フレンドリー認定を実施し20軒が同マークを獲得しました。これにより、様々なジェンダーの方が高雄で自由な旅を楽しめるようになりました。
これまで長年に渡り、ジェンダー平等の議題に注目してきた観光局長はLGBTQ+の方々はこれまで、好奇の眼差しで見られてきたが、高雄市では旅行を楽しんでいただける環境づくりに取組み、ジェンダー意識の不足による誤解を生まないようにするため、就任後から積極的に政策を展開しました。今年、高雄市観光局は「LGBTQ+フレンドリー宿泊施設認定マーク」を打ち出し、ジェンダー平等に取り組む人権団体や、学術界の代表者、宿泊業者を招いて、LGBTQ+フレンドリーに関する教育研修座談会を開催し、宿泊業でのジェンダー平等指標を制定しました。「台湾LGBTQ+ホットライン協会」と「高雄市民宿発展協会」が宿泊施設の実地視察を行い、その場で指導を行う形で、11月には20軒の宿泊施設がLGBTQ+フレンドリー認定マークを獲得しました。
高閔琳局長によると、LGBTQ+フレンドリーの5大指標は宿泊業者の教育研修、LGBTQ+フレンドリー空間のラベル表示、LGBTQ+トイレの設置、各種記入書類の改善と制服選択の自由化です。LGBTQ+フレンドリー宿泊施設認定マークを通して、宿泊環境を細かくチェックできるほか、ユーザー目線から切り込めることでLGBTQ+の方々に快適なサービスを提供でき、高雄がLGBTQ+ツーリズムで人気の都市になれると語りました。
審査委員を務めた「台湾LGBTQ+ホットライン協会」の蔣書弘監事は、これまでLGBTQ+は人知れず十分にサービスを受けられずにきたが、具体的な設備や表示、細部のデザインから、心から歓迎されていることが見て取れるとしたうえで、宿泊者向けアンケートの性別欄や、館内表示などはどれも審査で重視した部分であり、さらに重要なのは、サービスにおいて本当にジェンダー意識を持っているか、指導の中で宿泊業者と時間をかけて話すことだと語りました。長期的にLGBTQ+フレンドリーの宿泊施設を推進する「高雄市民宿発展協会」の鄭阡荏総幹事は、旅行の際に不快な思いをしたとの声をよく聞くが、それは性別呼称の間違いであったり、LGBTQ+家庭への理解不足が不適切な質問に繋がり、外見について好奇の眼差しで見られることもあるため、この認定を通して改善されることを願うと語りました。認定マークを獲得したばかりの「The Cloud Hotel-Kaohsiung Pavilion」の薛朝陽経理は、観光局の教育研修と現場での指導が従業員のジェンダー意識獲得に繋がったほか、サービス全体の品質向上にも役立ったと語りました。
観光局は、高雄市には143の宿泊業者が「生理の貧困」に関心を抱き、宿泊客に生理用品を提供しているとし、LGBTQ+フレンドリーな旅行環境を整えるため、観光局では宿泊業者の「LGBTQ+フレンドリー認定マーク獲得を推進し、11/25に開催予定の第14回高雄プライドパレードにも参加してジェンダー平等を支持していきたいとしました。同時にジェンダー平等研修実施を通して観光産業の多様化を推進し、温かなサービスで高雄を訪れる人々を歓迎し、高雄の様々な魅力を感じていただきたいと語りました。詳細情報は高雄トラベルネットをご覧下さい。