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高雄市政府観光局は、世界19億人規模のムスリム観光市場の開拓とムスリム観光客の誘致促進を目指し、「2024年高雄市ムスリムフレンドリー宿泊施設認証プログラム」を推進しています。ムスリム観光客に配慮した観光・宿泊環境の整備に注力し、今年は新たに12施設が認証を取得。現在、ホテル・宿泊施設24軒、飲食店11軒、その他のフレンドリー施設4か所、旅行会社1社がムスリムフレンドリーまたはハラール認証を取得しています。式典には高雄市の各協会理事長や代表者も出席し、高雄市のムスリムフレンドリー観光環境の飛躍的な進展を祝いました。

高閔琳観光局長は次のように述べています。「世界のムスリム人口は約19億人で世界人口の4分の1を占め、特にアジア地域に集中している。これは観光業界にとって大きなビジネスチャンスとなる。台湾政府が推進する新南向政策において、南台湾の玄関口である高雄市は、マレーシア、タイ、ベトナム、フィリピンなど東南アジア諸国から週64便以上の直行便が就航しており、地理的優位性を活かせる立場にある」。観光局は、この大きな市場を視野に入れ、ムスリム観光の促進に力を入れています。今年9月に開始したムスリムフレンドリー宿泊施設認証プログラムの説明会には40軒以上の宿泊施設が参加。第一期では12軒が認証を取得し、今月6日に認証授与式を開催しました。来年は新たに20軒以上の施設が認証を取得する見込みです。

高閔琳局長によると、観光局は管轄する観光スポットの見直しを進めており、内門観光レジャーパーク、岡山之眼、愛河駁二特区、アジア新湾区、旗津、蓮池潭風景区、寿山動物園などの施設や委託管理区域において、新設や改修の際にムスリム観光客向けの設備（礼拝室の設置、清めの設備、礼拝方向の案内表示、礼拝用マットの提供など）を充実させ、台湾随一のムスリムフレンドリーシティを目指します。

今回認証を取得したのは、シティスイーツ（真愛館、高雄駁二館、 博愛館、Papa Whale美麗島館）、高雄グランドホテル、夏優旅居、シングルイン前站館、シングルイン林森館、蘆思特六合民宿、海軍官邸三号院、海軍官邸四号院、迴埕Return tripの12施設です。認証指導を担当した台湾ムスリムの馬孝棋教長は、「ムスリム観光市場は年々拡大しており、食事、宿泊、観光、買い物、交通のすべてが重要。ムスリムフレンドリー認証はムスリム観光客の誘致に欠かせない要素となっている。高雄市政府のムスリムフレンドリー認証への取り組みは非常に積極的で、観光環境の整備を通じて、国際ムスリム観光市場における高雄の競争力を高め、より多くのムスリム観光客を誘致できる」と述べています。

認証取得施設からも前向きな声が寄せられています。高雄グランドホテルの盧家怡副総支配人は、「今回の認証取得は、多文化共生とムスリムの方々への心からのおもてなしを約束するもの」と語ります。シティスイーツ真愛館の吳孟姿副総支配人は、「高雄市観光局の支援プログラムのおかげで多くを学んだ。施設改善後は、ムスリムのお客様が着実に増えている」と成果を報告しています。夏優旅居の徐顥紘会長からは、「支援プログラムを通じてムスリムの方々の信仰や食文化への理解が深まった。単に『豚肉を食べない』という表面的な理解から、食を通じた信仰への敬意を学んだ。高雄の温かい人情と多様な食文化をムスリムの方々にも楽しんでいただき、観光振興につなげていきたい」との感想が寄せられました。

高閔琳局長は今回の取り組みについて、「市の支援と、観光ホテル協会、ホテル協会、民宿協会など業界団体の協力、そして何より各施設の環境整備やサービス向上への積極的な投資が、成功の鍵となっている」と評価しています。2023年のクレセントレーティングによる世界ムスリム旅行指数（GMTI）において台湾は「非イスラム協力機構加盟国」部門で第3位を獲得。シンガポール、英国に次ぐ高評価を得ました。高閔琳局長は、「今後もムスリムフレンドリーな施設の拡充を進め、高雄の観光業界の国際化を推進することで、ムスリム観光客に最も選ばれる都市を目指す」と意気込みを語っています。

観光局は2025年も認証プログラムを継続し、観光業界の国際化を後押しすることで、高雄を国際ムスリム観光客の理想的な観光地として確立し、世界中のムスリムの方々に高雄の温かさと友好を実感していただきたいとしています。詳しくは高雄観光サイトをご覧ください。